スティードとは、駿馬のことです。駿馬は、「しゅんめ」と読みます。時として、暴れたりもします。


by shinza-hyper
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フルブレーキ

教習所からの帰り、マジェスティで40k道路を走行していた。
すぐ先の交差点で、対向車が右折のウィンカーを出している。
あたしの前の車が2台、交差点を通過していった。
信号=青、自分=直進、対向車=右折待ち。
40キロをキープしたまま交差点に入ったその瞬間だった。
対向車であるワンボックスは、当たり前のように右折を開始した。

絶妙のタイミングと言ったら、誉めてしまうことになるのだろうか。
もう少し早く右折の素振りを見せてくれれば、こちらとしても
減速する行動をとることは容易だったのだ。
それを何も、こちらが交差点に入るところで動かなくても。

「死んだ!」とまでは思わなかったが、「ぶつかった!」とは思った。
中免を取って、バイクに乗るようになってから時間も経ったが、
スティード(400cc)、マジェスティ(250cc)、両方を通じて、
初めてフルブレーキをかけた。こういうときにワッパの小さいのは怖い。
もともとスクーターの後輪ブレーキは甘いので、実感として
止まりきらないだろうというのが正直なところだった。
なればこそ、「ぶつかった!」と思ったわけなのだけれど。

不思議なことに、タイヤはロックしなかった。理由は分からない。
だから少しだけ方向を変えることもしつつ、両方のレバーを握った。
相手は、すんでのところでブレーキを踏んだものとみえ、
交差点の中でそれは無様に停車した。
あたしはその様子をスローモーションのように見ながら、
ブレーキの性能ぎりぎり一杯のところで停車した。
80cm、それが双方の距離だった。

ワンボックスを運転していたのは、総白髪のオヤジ。
助手席には、奥さんらしき年配の女性が座っていた。
右手を「敬礼」でもするかのように何度となく挙げて、
それで謝意を表明したかった様子だった。
車から降りたりしようものなら、殴られると思ったのかもしれない。
いつものあたしなら、運転席のドアを開けて、引きずりおろすところだ。
そうでなければ、板金が必要なほど車体を蹴るところだ。
実際、それぐらいの恐怖を味わわされたのだから。
それが今日は、大声を出すことさえなくすぐに走り去った。
あんな年寄りをいたぶったところで何の得にもならないし、
早く帰宅してビールを飲んだ方が溜飲が下がると思ったのだ。

喧嘩好きで喧嘩っ早いあたしだが、今日は了見した。
そして、こうしてブログを書いている今、先ほどのことを思い出して、
「あそこで突っ込んでいたら、ブログを書くこともできなかったなぁ。」などと
妙な感慨に囚われているのである。
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by shinza-hyper | 2005-06-21 00:13 | バイク